kokoroとkaradaを幸せに

子育て中でも、仕事も自分磨きも諦めない欲張りな女性に、笑顔で輝く毎日を。

IN

IN  桐野夏生

IN (集英社文庫)

IN (集英社文庫)

 

 内容 「BOOK」データベースより

 作家の鈴木タマキは、恋愛における抹殺をテーマに『淫』という小説を書こうとしていた。主人公は、妻と愛人との修羅の日々を描いた緑川未来男の私小説『無垢人』の愛人、○子である。○子は果たして実在の人物なのか、創作なのか。取材を進めるうちに、タマキは自身のかつての恋愛の狂乱を重ね合わせていく。小説の虚構が現実となり、そして現実を越えていく。人間の内側を深く抉る傑作長編。

 

初の桐野夏生さんの作品。

 読後感がスッキリしない作品は嫌いではないが、恋愛における抹殺がテーマであるため、少し疲れました。

 

恋愛って、勿論キラキラした部分だけではありませんが、不倫となるとキラキラとドロドロの差が大き過ぎて、人の辛い気持ちや憎しみや傷跡がはっきり言葉にされると、疑似体験したようで、こちらも辛くなってきます。

 

恋愛を抹殺する事で、人は前に進めるのでしょうか?

モヤモヤした思考が言語化されるとスッキリするものですが、この作品は言語化された事で、自分の記憶に相手を永遠に許さないという心情が植え付けられ、苦しくなりました。

 

ただ、この苦しみも久しぶりに味合う感情ではありました。

 

今月は、もう1冊恋愛をテーマにした小説が読んでみたくなりました。